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冬と春の狭間で、街を思う

どうも松です。
3月に入ってプロ野球もJリーグも開幕。空からは鋭い日差しが見えるなど、日に日に春が近づいている札幌。
そんななか、取材の帰りに、大通公園に寄ってきました…。
約1カ月半前は、「さっぽろ雪まつり」で世界各国の人々が行き交い、最高の盛り上がりを見せた大通公園ですが、今は解けかけの雪と公園内の土が混ざり合うというあまり美しくない様子で、さしずめ“雪まつり、強者どもが夢のあと”って感じです。
しかし、あと2カ月半もすれば、「YOSAKOI」がやってきます。
さらに、その1カ月半後にはビアガーデンが!
ボンカーズは、大通公園の近くに会社があるので、そんな風に季節ごとのイベントを通して、四季の移り変わりを体感することができるのです。
仕事柄あまり会社から外に出ない、昼食も社内で済ませる、という方々も、なにかにかっこつけて週に一日は外出してみてはいかがですか?
いい息抜きになるかと思いますよ…。
さて、今回はそんな「書を捨てよ、街に出よう」という寺山修司的な心意気を、遊び心いっぱいに表現した雑誌をご紹介しましょう。
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「Tokyo Graffiti」は、東京の株式会社グラフィティマガジンズが発行する「毎月1000人の人々が登場する新世代マガジン」がテーマの月刊誌です。
登場する“毎月1000人の人々“というのは、いわゆるそこらへんを歩いている一般ピープル。
彼らが、自分のファッションや部屋を紹介したり、昔の写真とまったく同じメンバー・同じ場所・同じポーズで写真を撮影したり、また時には「戦争」や「性」をテーマに、まじめに意見を出し合ったりしています。
しかも、登場する人々は若者に限らず中年やお年寄りまで幅広い年代で、そのほとんどが実名で登場しているのが興味深いです。インターネットが普及し、そのネット社会の匿名性が一般的になりつつある今では、逆にとても新鮮に映るのではないでしょうか。
みなさんも、自分の主張や好きな事柄を書き込んだスケッチブックを、胸の前にかざしている写真がズラッと並んだページを見たことがありませんか?
おそらく一番最初にやったのは「Tokyo Graffiti」ではないと思いますが、あれを見開き2ページでど〜んと展開することで、強烈なインパクトを巻き起こしました。他の雑誌でも追随(マネ)するようになったのは、間違いなくこの雑誌の影響でしょう。
この雑誌に影響されたといえば、私もそのうちのひとりです。いつか、『「Sapporo Graffiti」みたいなオシャレで、遊び心があって、かつ街ネタというか、その街の雰囲気が上手にちりばめられた雑誌を作ることができたら…』なんて考えています。
そんな「Tokyo Graffiti」も、今月25日に発行される号が43号目。そろそろ創刊から5年目に入り、雑誌としては過渡期にあたる時期でしょう。読者のひとりとして、同じ表現者のひとりとして、今後もその誌面に注目していきたいと思います。
2008.3.24松

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