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vol.44「画面越しの私の視点」

前回のブログで、写真を撮るのが好きだ、という話に少し触れた。

趣味が多い私の、一番長く続いている趣味が写真撮影だ。

大学時代は4年間フィルムカメラ、しかも白黒フィルムを使い暗室にこもる日もしばしばだった。

被写体は建物やなにげない景色が大半なので、友人とでかけていても何か気になる物があればフラフラとどこかに行って写真を撮ってしまう。大抵は驚かれて呆れられるので、普段からカメラを持ち歩くのを控えていたほど。

そんな私も流行の波に飲まれ、今ではすっかりスマホで撮影し加工することが多くなってしまった。常に持って歩いているというお手軽さと、フィルムカメラでの撮影より人目を引かないというのがかなりありがたいのだ。上記したように友人と一緒にいても「何を撮っているの・・・?」といぶかしまれるだけで、呆れられるほどではなくなった。

撮る対象自体はフィルムカメラのころと変わらずデータフォルダ内はさながら私の個展のようになっている。基本的には行動範囲である札幌中心部を撮っているが、同じ行動範囲の人に見せてもどこで撮ったかわからない物も多いらしい。友人いわく「性格が変わっているから、写真も変わった写真が多い」とのこと。失礼な話だ。

たとえば、これ。

何を撮ったかというと、北海道庁旧本庁舎、通称赤れんが庁舎の入口前の照明だ。赤れんが庁舎といえば、連日観光客が訪れる有名な観光スポットである。撮影最中も横を外国人観光客が通っていた気がする。

多くの人が真正面からのたたずまいや、建物に入ってすぐの大きな階段を撮っているのをよそ目に、入口前の天井からぶら下がる照明とその光を撮ったものだ。携帯での撮影にも関わらず、あまりに周りと違う物を撮っていたため目を引いたようで守衛の方に「何を撮ってるの?」と声をかけられたほどだ。ちなみにこの後に室内の撮影もしたが、窓枠や床板、手すりなどをひたすら撮っていたため、明らかに怪しかったと思う。

こんな感じで比較的スタンダードではない写真ばかり撮るので、私の撮る写真で、ちょっとしたクイズができるほどだ。旅先で撮る写真も、有名な観光スポットの写真にしてはおかしな物を撮ることが多いので「こんなところ、あったっけ?」と言われる。

逆に言えば私にとってはほかの人の写真はとても新鮮に見える。特にスナップ写真を撮る人はすごい!とすら思う。なんとなく気恥ずかしくて撮れない私にとっては、うらやましい写真なのかもしれない。

という思いを抱きつつ、先日大学時代の友人に会ったのだが、結局そんな「うらやましい写真」は1枚も撮れずじまいだった…

写真歴10年弱で、スナップ写真が苦手。友人の言うように、やっぱり私は変わっているのかもしれない。

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